湖東湖南吹奏楽部ログ

今日湖東高校は午前中練習。
部活動体験をしていた５階音楽室から、別棟の黎明館に大移動。
そのあと、黎明館の片付けをしてから、個人・パート練習をおこないました。
トランペットはOGでもある高野楓先生のレッスンでした。
私が湖南高校に赴任したころに、湖東高校に生徒さんでおられて、校内アンサンブルコンテストで素晴らしい演奏を聴かせてくれていました。
私が今度湖東高校の顧問になったことをすごく不思議ですね、とおっしゃっていました。
人の縁は回りまわってきます。
もうひとつ、コントラバスのレッスンがありましたが、
トレーナーの村上先生は、私が所属している浜松交響楽団にコントラバス奏者として在籍しておられ、
何度も共演した、いわば音楽仲間です。
今日も、いつものようにフランクにお話ししながら、レッスンの様子を聞きました。
とても、心強かったです。

私は、ひとりひとり奏法チェックをおこないました。
４月２日に、着任してすぐみましたが、それから３週間以上たちましたので、
再チェックです。
明らかにうまくなっていました。
まずはどの生徒も、しっかり音が鳴っています。
この３週間の取り組みの成果を感じました。
ただ、課題もまだまだあります。
それも本人たちに伝えました。
苦手なものはなかなか克服するのは大変ですが、それを超えないと、本当の意味で楽器を楽しむことはできません。
これからどんどん挑戦してほしいと思います。

打楽器は２人の１年生が入部しました。
ひとりは初心者だったので、私が昨日１時間ほど最初のてほどきをしました。
私の叩き方をみて、それを鏡のように真似をします。
あっという間にできるようになりました。
今日は終わりごろに顔を出して、さらに細かなリズムを練習しました。
これもあっという間に身につけました。
そこで、先輩たちがしている、チェンジという基礎練習メニューに入れてみると
少しぎこちなかったものの、普通についていくことができました。
もうひとりの経験者の生徒も、今日少し叩き方を伝授したところ、
たちまちマスターしました。
湖東高校の生徒は、こういう感覚の部分がとても優れています。
どこまで伸びるか、大変楽しみです。

午後は雄踏文化センターに向かい、イベントホールでおこなわれる定期演奏会のミュージカルステージのリハーサルに参加しました。
トレーナーの安藤先生においでいただいて、キャストとダンサーのレッスンをしていただいている間、バンドの練習をしました。
「魔法にかけられて」の美しいテーマ曲、「True Love Kiss」を最初に合わせました。
最初に通したときは、メロディや伴奏があまり表現できていませんでしたが、
そのあと、細かくメロディの歌い方や伴奏の音型やイントネーションなどを直し、
そのあと、指揮で表情をつけてみると、しばらくして圧倒的に美しい音楽が出現しました。
この歌う音楽が、県内唯一無二と言われるコナンバンドの真骨頂です。
久しぶりに彼女たちの音楽に触れて、とても感慨深かったです。
キャストやダンサーの演技も、安藤先生の御指導で確実に表現力を増していました。

ただ、よくまとまっているものの、まだアクトシティの大ホールで喝采を浴びるには足りません。
もっと自分をさらけ出し、思いをぶつけなければなりません。
来週どこまで踏み込んでいけるか。
土曜日のリハーサルを楽しみにしていきたいと思います。

練習が終わった後、部長といろいろ話をしました。
湖南高校に勤めていたころは、毎日顔を合わせていましたのですぐに話ができたのですが、
今は一週間に一度だけ。
次から次へと話題が出てきます。
でもこうしていることができる間は、精一杯応えていきたいと思います。

雄踏文化センターのリハーサルは、定演の２週間前に必ず組んでいます。
ここに来ると否応なくもうあとわずかであることを実感します。
メンバーも私もお互いベストを尽くして、最高の思い出をつくっていきたいと思います。

今日も追伸です。
雄踏文化センターのリハーサルが終わって、片づけをしていると、ホールの若い女性の舞台さんが声をかけてくれて、「異動になられたんですね、来週は違うホールに行くので、湖南高校の内野先生がここで見られるのがきょうが最後で寂しいです」とおっしゃっていただきました。
コナンバンドがつくってきたステージと音楽を、舞台さんにこのように評価していただけるのは、何よりの喜びです。