2021年04月06日

リーダーシップを鍛える

今日湖南高校は、午前中は1年生部活動紹介と中庭演奏の練習。
午後は、勉強会と、2年生の幹部決めでした。

私が1日新年度の会議続きでほとんど顔を出せませんでしたが、
ウォーミングアップや基礎合奏、生徒合奏の音が聴こえてきて、
ああ、いい練習ができているなあ、と思いました。
顧問の先生がいるときといないときで全然違う雰囲気になる部活動もありますが、
湖南高校吹奏楽部は、私がいてもいなくても自分たちでしっかり練習ができます。

午後の幹部決めも、3年生の幹部に任せました。
報告をまだ受けていませんが(笑)
きちんと決めてくれたことと思います。

浜北西高校のときは、東海大会が終わった翌日、3年生の幹部に、部長にふさわしいと私が思う生徒の名前を告げておいて、説得してもらう、という形をとっていました。
生徒に任せると、部員のいうことをよく聞く優しい生徒を選んでしまい、部のまとまりがなくなってしまうことが何度もあったからです。
しかし、湖南の生徒は、きちんと自分たちがこれから1年、この人のもとで成長できる、という人物を選びます。
これまで私が来てから7回部長が交替しましたが、その学年で一番ふさわしい生徒が選ばれてきました。
しかも私が思っている生徒と違う生徒を選び、かつそのほうが正解だったということもありました。
今回もおそらくしっかり選んでくれたことと思います。

きちんとしている部活動ではリーダーがきちんと選ばれ、そしてリーダーとしてしっかり成長していきます。
そのリーダーが見本となってさらにしっかり選ばれ、そして選ばれたリーダーがさらに成長していくという好循環になります。

2015年ラグビーワールドカップに出場し、歴史的な成績を収めた日本代表チームのメンタルコーチの荒木香織さんの著書「リーダーシップを鍛える」という本をよく読んでいます。
それによれば、リーダーシップはスキルであり、鍛えられる、というもの、と語られています。
日本によいリーダーがいないのは、これがわかっていないから、といいます。

私もその意見に賛成です。
リーダーはどうあるべきか、を、リーダーは常に学んでいなければなりません。
私も、吹奏楽の名指導者の著書はもちろん、こうしたスポーツ関係の指導者の本やテレビ番組、
オーケストラの指揮者に関する著書、あるいは単にリーダーシップそのものについての本など、数限りなく読んできました。
特に参考になるのが、さきほどのワールドカップで日本代表のヘッドコーチを務めたエディ・ジョーンズに関するもの。
そして、高校野球の監督さんの著書です。
高校野球は古い日本のスポーツの体質だと思っている人が多いかもしれませんが、
実は最新の指導の在り方について書かれたものがとても多く、日本のスポーツ指導では最先端を行っています。
アマチュアスポーツで、もっとも注目度が高い競技。当然といえば当然です。

私が今読んでいる高校野球の監督さんの本は、前にもここでお話した、取手二高と常総学院で3度の甲子園優勝を果たした木内幸男さんの「木内語録」。
リーダーが、いかにメンバーを観察し、話を聞き、あらゆる状況を頭に入れて導くものか、ということが、木内さんの遺した数多くの言葉で語られています。

湖南高校も部長・副部長が毎日私のところに御用聞きにきます。
そこでさまざまな話をし、話を聞くことで、少しずつリーダーとして育っていきます。
また、彼女たちと話すことで、私のリーダー観も少しずつ変わっていきます。
その積み重ねが、今の私の指導をさらに育ててくれます。

明日は始業式。
いよいよ、令和3年度が始まります。



naiyaseifu at 20:48コメント(0) |  

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