2020年05月

2020年05月31日

部活動の目的はいいことを楽しんで躊躇なく行うこと

今日湖南高校は、お休みです。
私は午前中のんびりしたあと、家を出てラーメン屋さんに寄り、ラーメンとチャーハンのセットをいただいて、12時ごろ学校について生徒昇降口を開けました。明日から部活動再開。
自宅に持ち帰っていた楽器を保護者の方の車で学校に持ってくる生徒を迎えるためです。
こちらのほうで、生徒に連絡しました。
本当は、生徒のほうから「学校を開けてくれませんか?」と言ってくるのを待った方がいいのですが、(より積極的ですので)湖南高校の生徒は、控えめで、保護者の方が平日の朝、学校が開く前に送ってこられてそのままじっと楽器と昇降口の前で待っている、ということがありますので、私のほうで今日開けることを伝えました。
できないことはできない、というので、ためしに言ってみる生徒が何人かいるといいと思います。
(ひとり楽器の戻し方について相談に来た生徒はいました。それは3年生でした。そのときはもう学校を開けることを決めていました。)
今日ひとつ残念だったのは、昇降口は開けておいて、音楽室は閉めたままだったので、最初にカギを取りに来る生徒はいたのですが、そのあと帰ります、と言ってこなかったこと。さらに他の2・3年生も数人来たようですが、職員室にいる私に何も言ってこずに帰ってしまったこと。
せっかく開けたのですから、ひとことでも面倒くさがらずに言ってくることが大切だと思います。
私の方も誰が来たか把握できます。
ただ、1年生がやはり3人来たのですが、3人ともしっかり職員室の私のところに来て挨拶をしていきました。
1年生ができて、2・3年生ができないのは、残念ですね。

部活動において大切なことは、いいことを楽しく躊躇なくできるようにすることです。
うまくなるために、大変だと思ってもより厳しい練習を自分に課す。
挨拶はしたほうがお互いにいい気分になれるのであれば、しっかり自分からする。
掃除や片付け、戸締まりなどなど、メンバーやバンドのためになることであれば、積極的にやる。
勉強をするのがいいことであれば、どんどん勉強に取り組んでいく。
後輩のために一所懸命面倒をみる。
先生にひとことかけたほうがいいと思えば、かける。
メンバー全員がいいことに対して迷わず面倒くさがらず、誰かに言われたからといっていやいややるのではなく、楽しみながらさっと前向きに取り組めることが部活動に取り組む大切な目的のひとつだと私は考えています。

吹奏楽部の活動を楽しむ第一はもちろん、音楽を演奏すること。楽器を演奏することです。しかし、せっかく大勢で部活動として取り組むのであれば、もう一つ上の目的、すなわち人として成長することを活動の柱にすることが、大切なことだと思います。
私自身も、吹奏楽部のみならず、湖南高校のために、吹奏楽連盟のために、いいことだと思えば積極的に取り組むようにしています。
部活動や授業はもちろん、勉強の個人指導から声掛けまで、気がついたことは、できる限り。



naiyaseifu at 20:09コメント(0) |  

2020年05月30日

演奏はその場の空気感

今日湖南高校は、お休みです。
来週から部活動が平常に戻りますので、この週末を使って週明けの取り組みについていろいろ考えています。
愛知県吹奏楽連盟が出している吹奏楽部についてのガイドラインを参考にしながら、
まずは感染対策。
14日の3年生引退セレモニーと、1年生の勧誘。
個人パート練習の進め方と、私のかかわり方。
ここから2週間がとても多忙で、しかもこれからの湖南高校吹奏楽部を決めます。

まずは、2年生の役員決め。
昨日部長と副部長、定期演奏会の1部長・2部長・3部長とそのアシスタントを決めましたが、
むしろその他の、学生指揮、パートリーダー、衣装、定期演奏会のチケット、ポスター、プログラム、大道具、集金、掃除などなど、コナンバンドにはたくさんの係があり、一人が複数兼ねるそれぞれの仕事が滞りなく進まなければ、うまくいきません。
そしてそのカギを握るのが、昨日幹部につかなかった2年生の生徒です。
2年生は人数が3年生よりも13人少ないので、その分忙しくなります。
でもどの生徒もしっかりしているので、お互い力を合わせてがんばってくれるはずです。

浜松は先月の8日に感染者が出てから、もうすぐ1ヶ月出ていません。
人口80万人の都市としては、これは上出来ではないかと思います。
いろいろ原因についての話は出ていますが、
基本的には真面目に自粛に取り組んできた結果ではないでしょうか。
しかしこれからも気をつけて生活していかなければ、再び休校、ということになるかもしれません。
私も、そして湖南バンドの生徒も、しっかり感染対策をして、自分たちでできることをひとつひとつ取り組んでいきたいと思います。

リモート合奏に取り組んでいる音楽団体がたくさんあり、吹奏楽でも名門バンド中心にYoutubeにたくさんの動画が上がっています。
浜松でも、SBSプロモーションの企画で、小学生から社会人の方、プロ奏者の方も加わって239人の参加による「おうちで吹奏楽」の動画が昨日完成してアップされました。
最初は私のところに知り合いのSプロの方から相談があり、学校までおいでいただきました。
市から補助金が出るのでぜひ実現したいということでしたので、まずは浜松市吹奏楽連盟の事務局次長の方を紹介し、楽譜についても、ウインズスコアから出ている湖東高校出身の原田大雪さんのアレンジした「うちで踊ろう」の楽譜が無料でダウンロードできるのでそれをすすめました。
(休校中でしたので、楽譜を参加者の家庭に郵送する、というのは不可能。よくダウンロード出版してくれたと思います。有料であればもっと参加者も減ったはずです。)
あとはたくさんの方のお骨折りでとてもすばらしい作品ができました。

ただ、私はどちらかというと、音楽はその場の空気感が大切だと思っています。
音楽は、極端なことをいえば、空気振動。そこに息の流れや楽器を動かす空気の流れ、そしてお客様を含めた意識の流れ。
それをずっと感じながら演奏ををすること、演奏を聴くことを無上の喜びとしてきました。
チャイコフスキーやマーラー、ショパンなど名曲は練習の合奏でもどこかこの世ではないどこかの世界で演奏しているような、不思議な空気感があります。
優れた演奏はまさに空気が直接動きます。
大学生のとき、大阪のフェスティバルホールで聴いた、バレンボイム指揮パリ管弦楽団の演奏で、
リストの「前奏曲」の冒頭、弦のピチカートがまっすぐ客席に飛んできて顔にあたったときの驚きと感動は今も忘れられないでいます。
吹奏楽で演奏しているときも、生徒には直接伝えませんが、客席まで空気の動きがしっかりと飛んでいくようにアドバイスをしています。
今回リモート合奏はかかわっただけで本校では取り組みませんでしたが、あさってからの練習で存分にその楽器が奏でる音と空気を存分に感じたいと思います。







naiyaseifu at 19:51コメント(0) |  

2020年05月29日

次期部長決め 適材適所が自然な形で

今日湖南高校は、休校明け5日目。
一週間が終わりました。
1限が40分の短縮授業とはいえ、授業ができたのはとてもよかったです。
日常がやっと戻ってきたという実感がとにかくうれしいです。

3年生の古典の授業に行っていますが、
授業の終わりに語句調べのプリントを配布して少し取り組ませ、
チャイムが鳴ったところで、宿題にしないから明日また続きをやろう、といって授業を終えました。
次の日の授業で再び調べるように指示したところ、野球部と吹奏楽部の生徒だけ、もう家で全部やりました、と言ってきました。
さっそく正解を渡したのですが、どちらも部活動に一所懸命に取り組んでいる生徒。
部活動に取り組んでいた膨大なエネルギーが、目の前にある勉強にまっすぐ向かっていき、とにかくやりつくさないと気がすまなくなる、というのがとてもいいです。
充実した活動をしていた部活動ならではこその、生徒の姿です。
よく勉強したいから活動の少ない部活動に入りたい、と言う生徒がいます。保護者の方の意向もあったりもするのですが、こんなもったいないことはありません。
部活動を通じて人間力を上げ、この生徒たちのように、とにかく勉強となるとガッと向かっていくエネルギーは受験のみならず、人生の糧になっていくはずです。

今日は3年生の幹部と2年生全員が残って、次の幹部決めをしました。
コナンバンドであればどのメンバーが務めてもうまくいくのはわかっています。
それでも、部活動全体を考えての適材適所はあります。
3年生の現部長に任せたところ、例年であれば何度も私のところに意見を聞きにくるのですが、今日は様子を見に行っても、3年生がうまくリードしていきます。
2年生全員にアンケートをとり、それをもとに候補と話をして、決まったところで私のところにきて、こうなりましたけどどうですか、と聞いてきました。
私が思ったとおりの、いや、私が思った以上の適切な配置だったので、とても感心しました。
充実した活動をしている部活動は、顧問があれこれと指示しなくても自分たちで自分たちにとっての最適の配置を考えるものです。
部長が事前に私に相談してきたポジションについても、私の案が、ごく自然に生徒の間から出てきたということで、いっそうその思いを強くしました。
活動休止中ではありますが、コナンバンドは今メンバーがとてもいい状態にあります。

さて、明日あさってを経て、6月1日からは通常の活動に戻ります。
今までのような回数の合奏はできませんが、今まで非効率でありながら生徒指導上必要だということでずっと取り組ませてきたパート練習が、このコロナ対策で生きてきます。
ブラッシュアップをしながらハイレベルなものにしたいと思っています。
さらに、本格的な勧誘もスタート。すでに14名の1年生が登録をすませてくれていますが、さらにたくさんの生徒に声をかけて、ともに音楽を楽しみ、人として成長できる仲間をひとりでも多く迎えたいと思います。







naiyaseifu at 21:18コメント(0) |  

2020年05月28日

明るく元気で自然な笑顔は部活動で

今日湖南高校は、休校明け4日目。
1年生が4人、すでに吹奏楽部に入ります、と言って
登録カードを持ってきてくれました。
本当は来月の8日までなのですが、早いです。
でも、うれしいです。

この2ヶ月、休校で部活動がほとんどできなかったことで、かえって部活動とはなんだろう、と時間をかけて考えることになりました。
その答えはたくさんありすぎて、すべてここでお話しすることはできないのですが、昨日、3年生の授業にいった女性の先生が、教室に入っていくといつも吹奏楽部の生徒たちが元気で明るい、ということをお話ししていました。
元気で明るくいられる、というのは、素直に自分を出せていることのひとつだと思います。
笑顔でいられるのもそうです。
もしこんなことを言ったら、悪く言われるのではないか、笑顔でいたら相手につけこまれるのではないか、と思ったら、そんなことはできません。
やはり自分を出し、笑顔をみせて、それで周囲がしっかりと受け止めてくれるという、周囲への信頼感あるからこそ、高校生らしく、自然な笑顔で、元気に明るく人と接することができるのだと思います。
吹奏楽部の普段の活動で、目標に向かってみんなで努力していく中で、そうした周囲への信頼感が養われていくと思います。
部活動は、本来そのようにあるべきだと考えていますし、湖南高校吹奏楽部はそういう本来の部活動ができていると感じます。

そんなに周囲を信頼して、人にだまされないのか、と、思うかもしれませんが、私は逆だと思います。
そうした真に心を開いてつきあうことができていれば、悪意がある人がすぐにわかります。
自分の殻にこもり、普段から限られた人間関係でいる人ほど、人にだまされやすい、ということは、これまでのたくさんの経験からみてきたことです。

今湖南高校吹奏楽部はそうした信頼関係に支えられたいい環境にあります。
3年間過ごすことで、心から人を信頼し人に信頼されるいい人間関係を学ぶことができると思います。
一人でも多くの1年生が入部してほしいと願っています。



naiyaseifu at 19:45コメント(0) |  

2020年05月27日

正確な情報をもとにできることをしていく

今日湖南高校は、休校解除3日目。
生徒たちもだんだん本来の活気を取り戻してきました。
笑顔が出てきました。
吹奏楽部はまだ活動をしていませんが、廊下を歩いていると、昇降口で掃除をしていると、みんな話しかけてきます。
徐々に、私と部員の人間関係も、活気を取り戻しつつあります。
ごく自然な形で、再開にこぎつけそうです。

先生たちも、みんな生き生きとしています。
やはり教師。生徒がいると、表情が違います。

先生同士の話題も、生徒のことでしきり。あの生徒はこうだったから、こうしてあげよう、とか、こういう質問が来たから明日説明しよう、とか、前向きに情報交換です。
今日より明日、明日よりあさって。前に前に進んでいきます。

全都道府県で緊急事態宣言が解除され、政府から徐々に日常に戻るための指針などが示されました。
例えば、Jリーグは7月の半ばには観客を入れて試合を行うということでした。
政府の案では8月には、日本中をほぼコロナ禍以前の状態に戻すそうです。
思ったより、早いペースで進んでいます。
静岡県吹奏楽連盟がコンクール中止を決定した4月の中旬には、新型肺炎が猖獗し、とてもこのような状況になることが想像される雰囲気ではありませんでした。

結果から言うわけではありませんが、(ブログでもお話ししていたと思いますが)私は楽観的に考えていて、少なくとも浜松ではそれほどの流行はないのではないかと思っていました。
でもその一方で、やはり生徒に感染者が出たらどうしよう、とも思っていて、生徒にはうがい・手洗い・マスク着用を繰り返し指導していました。
やはり得体のしれない、恐ろしいウイルスであることは確かです。準備してしすぎることはありません。
ただ、ただ恐れてひたすら逃げ回るのではなく、正確な情報をもとにできることをひとつひとつ実現していくのが大切だと思います。

そういう意味では、政府の判断は、ここまでの失敗を省みた上で、私たちの持ちえない情報をもとにこれからの指針を出してきたのではないかと思っています。
その指針をよく見極めたうえで、私たちができることをひとつひとつ行っていく。
あるいはしてはならないことはしない。
そのように学校生活も、部活動も取り組んでいきたいと思います。

私がこわいな、と思っているのは、海外からの渡航者。ブラジルでは、欧米に旅行した富裕層が感染して帰国し、メイドなどの貧困層の労働者に移し、結果的に衛生状態のよくないファベーラと呼ばれる貧民街で広まったといわれています。
ロシアでも、ヨーロッパに出稼ぎに行っていた労働者が感染後帰国していっせいに広まった、といわれています。
日本でも3月からの感染者の急増は、欧米からの旅行者や帰国者によってもたらされたということでした。
そこをこれからどうするのか。気になるところです。

イベントやコンサートの開催について徐々に自粛要請が緩和されるという報道がありました。
フェイスブックをみていたら、高校の後輩でミュージシャンの高野寛くんが、少しずつ明るい光がみえてきた、とコメントしていました。
吹奏楽にかかわるたくさんの音楽家やプロの指導者のみなさんが、はやく本来の素晴らしい活動に戻れるように心から祈りたいと思います。
そのために、みんなで感染予防をがんばっていってほしいと思います。

あまり触れたくない話題ですが、「テラハ」で自殺された方について、ネットでの誹謗中傷が話題になっています。
それについてはマスメディアを中心に多く語られているので、マスメディアについて少し経験したことをお話ししたいと思います。
以前浜北西高校の顧問をしていたころ、夏のコンクールで同じ浜北区の浜名高校と浜北西高校がともに東海大会に出場していたことで、取材に来られたメディアがありました。
コンセプトは、「競い合うライバル」。
どのように話をしてもそのようにもっていくので、あきれて、そのように思っていないし、顧問同士も、生徒同士も近隣校でお互いに仲がよく、ともに東海大会に出場したときはお互いに喜び合ったこと、そのような報道によってお互いに誤解が生じるのは教育上よくないのでこれ以上そういう方向で報道するのなら、御社に正式に抗議する、ということを伝えました。
他にも何度か、取材を受けて同じような思いをしたことがありました。
通常の報道でさえ、このような演出があります。
ましてバラエティであれば、なんらかの演出があったのではないかと推測します。
それがもし過剰なものであってかつ「リアリティ」をうたった番組であれば、視聴者の不快感を増幅することはあると思います。
メディアは大切な情報源であることは十分に承知していますが、
付き合い方や、SNSとの付き合い方に気をつける必要があります。




naiyaseifu at 20:26コメント(0) |  
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