2019年03月

2019年03月31日

村柗先生送別会


今日湖南高校は、午前中は明日のネクサス音楽出版の録音の合奏。
午後は、定期演奏会のミュージカルステージの楽譜確認と
村柗先生の合奏でした。

録音依頼を受けたのは、
「8つのロシア民謡」 ロシアの作曲家リャードフの作品です。
国民楽派らしい、ロシアの大地の土のにおいがするような
味のある曲です。
ただ題名通り8曲あり、調もテンポも曲想も異なり
さらに生徒たちがやりなれない曲なので、なかなか演奏が整いません。
一音一音時間をかけて、磨いていきました。
主にうまくいっていなかった曲を4曲なんとか形にしました。
残りは、明日です。
そのうちの1曲は、トランペットのミュートのメロディと、ホルンのリズムだけで
ほとんど成り立っているのですが
本校のトランペットパートはあまり器用ではなく
合奏では引っ込み思案で小さく演奏してしまうことが多いのですが
今日はすばらしい演奏を披露してくれました。
聞けば、昨日部長にいろいろ言われて、一発奮起して遅くまで練習したとのこと。
練習すれば、しっかりその成果が出るのが、湖南生のいいところです。
ブラボー、と声をかけておきました。
今とてもいい現象がおきています。
1年生のほうがうまいね、と私と生方先生に言われた部長が
まず奮起して、大きな音でバリバリ練習をしたところ、
あっという間に音がきれいになり、表現力も大幅に増しました。
そこでトロンボーンのメンバーに一発奮起を促し
トランペットのメンバーに促し
金管パートがどんどん積極的になりつつあります。

そうです。いいバンドは
ひとりががんばると、必ずそれが伝染していきます。
今まさにそのタイミング。
この春休みに、バンドが大きく伸びそうです。

それは午後に入っても同じでした。
ミュージカルステージの曲のうち
まだ練習していない10曲ほどを合わせましたが
どれも積極的に表現していました。

そのあとは、村柗先生の湖南高校最後の合奏。
「ホープタウン・ホリディ」を合わせました。
生徒は今まで以上に要求に応えようとがんばっていました。
最後の通しは本当にすばらしい演奏でした。

合奏が終わった後、生徒が
村柗先生の送別会を催しました。
イメージ 1

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イメージ 3

イメージ 4

村柗先生の指揮で「ドラえもん」
湖南高校の十八番「ソーラン・ファンク」を演奏した後
各パートからプレゼント。
村柗先生のお話。
そして写真撮影のあと
アーチをつくり、最後に男子部員の胴上げでお別れでした。

合奏中も、プレゼントのときも
生徒たちと、村松先生の目には涙が。

思いのこもったお別れでした。

生徒といつもいっしょにいた村柗先生。
お互いに、一生の思い出になったことと思います。

湖南高校で学んだ指導を
ぜひ次の学校でも生かしてほしいと思います。






naiyaseifu at 22:35コメント(0) | 日記  

2019年03月30日

勧誘は新入生のため 気持ちの入った一日練習

今日湖南高校は午前中合唱の練習と勉強会。
午後は定期演奏会第3部の2曲の練習と
明後日録音予定の「8つのロシア民謡」の練習でした。

始めの会で、新入部員勧誘についての話をしました。
きちんとやらないと、入ってくれないよ、と。
ただでさえ、高校に進学するのは不安なのに
部活動に入るのは、なおのこと不安が大きいと思います。
きちんと対応しないと、なかなか入る決断が難しくなります。

私は今の湖南高校吹奏楽部に入るのは
とても幸せなことではないかと思います。
全国大会に出場するほどの力はありませんが
コンクールもアンサンブルも
東海大会まであと一歩のところまできました。
中日吹奏楽コンクールの本大会では3位に入り
演奏も全国大会に出場したバンドと遜色ないものでした。

練習時間自体は決して長いものではありません。
平日は2時間か3時間。
土日は3時間半か7時間半。

自主練習をしていく生徒もいます。
それは生徒の任意に任せています。

雰囲気はとても明るく、厳しい上下関係はありません。
先輩をリスペクトしてはいますが、
基本的には先輩後輩はフラットです。
なによりも前向きに積極的に練習に取り組みます。

しかし、しっかり勧誘をしないと
その機会を新入生から奪うことになってしまいます。
もったいないことです。

午後は基礎合奏の終わりごろに行きましたが
お互いに注意しあう緊張感がありながらも、
温かい雰囲気に満ちた練習になっていました。
合奏ではうまくいくところもいかないところもありましたが
私の要求に応じてベストを尽くそうという気持ちがあふれていました。
第3部の曲を少し細かく練習して
あとは通し練習中心になりました。
あさっての録音のための練習では
調もテンポも変わる8曲をなんとか表現しようとしていました。
特にトランペットが、いつもよりもしっかり楽器を鳴らして
聴かせようという意志を感じました。
少し音は荒れ気味でしたが、それは通過点。
しばらくすれば、音がどんどん美しくなっていきます。

少し私の言葉が強かったようですが
それでも応えようという気持ちにあふれた一日となりました。
明日の練習が楽しみです。







naiyaseifu at 19:42コメント(0) | 日記  

2019年03月29日

今いる場所を幸せだと思う気持ちが大切

今日湖南高校は離任式。
今年も19人の先生・事務職員の方々が転退職しました。
ここ2年、大きく人事が動いています。
村柗先生も、壇上に上ってお別れの挨拶をしました。

吹奏楽部は、校歌と、退場の音楽として「ハナミズキ」を演奏しました。
お世話になった先生に、心のこもった演奏ができたと思います。

終わってから、養護教諭の先生に、
校歌にとても感動した、と言っていただきました。
本校の卒業生ですが
始業式や終業式・卒業式などの式典に出られない生徒が
保健室にいたり、登校するのを待っていたりして
聴く機会がなかったのですが
今日は式に参列することができて、初めて聴いたとのこと。
生徒でいたころと全然演奏の迫力が違った、と。
うれしいですね。

ただ、昨年転勤してこられた先生は、
4月の始業式は感動したが
そのころに比べると力が少し落ちていますね、と
鋭い指摘もいただきました。
肝に銘じます。

今年の卒業生をはじめ、たくさんの卒業生が
きました。
吹奏楽部の卒業生はみんな
村柗先生のところに集まってたくさん話していました。
村松先生の彼女たちへしてきたことがしっかり伝わっているなあ、と感慨を新たにしました。
私は時間がなくてあまり話ができませんでしたが
それでも在校時と変わらないやりとりでした。
もうあまり会うことがなくなるのが信じられません。
同じく転退職される先生方とも
もうあまりお会いすることがないと思うのがピンときません。

午後は私が職員室の掃除をしている間に音出し・基礎合奏をして
午後2時半から、
入学式で演奏する「ロマネスク」を練習しました。
アメリカの作曲家スウェアリンジェンの代表作である美しいバラードですが
グレードが2.5で、中学生でも十分演奏ができます。

初見とはいえ、楽譜はやさしくわかりやすい曲なのに
音程やリズムが合わず、表情にも乏しかったので、ややびっくりしました。
気持ちがこもっていません。
昨日は夜遅く、朝も早かったので疲れていたのでしょうが
それにしても、よくありませんでした。

そこで、「心をつかう」という話をしました。
君たちは、ときに意識が低い演奏してしまうけれども
「心をつかう」ということができるのがどれほど音楽を演奏するのに大切かということ。
さらにこれからの人生でどれほど大切か、といい
それにはあるものが欠かせない、と話しました。

浜北西高校時代私が担任をしていたある3年生のクラスに
1年生のときから勉強が苦手で
ほぼ毎回なにがしかの科目で赤点をとっている女子生徒がいました。
部活動もやらず、授業中はうとうとしてばかり。
とうとう3年の学年末テストでひどい点をとって
学年唯一の赤点になってしまいました。
科目は私の担当する現代文。
私に対してどれほどうらんでいるかな、と思っていましたが
補習に出てきた彼女はニコニコしています。
彼女が言うには
勉強はできなかったし、怒られてばっかりいたし
部活もがんばらなかったけど
私は浜北西高校が大好き。
この追認テストに受かれば、大好きな浜北西高校の卒業生になれるのがうれしい。
1科目ならなんとかなるからがんばる、とのこと。
その言葉どおり、学年末テストではひとケタだったのが
追試では100点満点。
卒業式では、まだミニスカートやルーズソックスが流行っていた中
スカートをしっかり伸ばし、きちんとした靴下をはいて
堂々と卒業していきました。

成績が悪かったため、就職がなかなかみつからなかったのですが
ある日、ゴルフ場から初めて求人票が届きました。
私、これならできる、と言って応募し、合格。
4月からキャディーとして、務めはじめました。

7月になって再びゴルフ場の人事の方が学校におみえになって
また求人票をもってきてくださったので
おそるおそるその生徒の様子をきくと
今回求人票をまた持ってきましたのも
彼女がほんとうにがんばってくれているからです、とのこと。
びっくりしていると、言葉を続けて
まず出勤すると、お願いしていないのに事務所の机を拭いて
お茶を入れてくれる。
お客さんとホールをラウンドしていると
ゴルフのことがわからないので、お客さんのプレーについて
いろいろと聞いてくれて、お客様から気持ちよくラウンドできる、と
指名を受けるぐらい評判がいい。
(正直、器量はあまりよくない生徒でしたが…)
仕事が終わると、必ず、なにかやることはありますか、と聞いて
特にないよ、と言うと、それでは失礼します、といって帰る。
本当によくやってくれています、と言っていただきました。

そのあと、半年ぐらいして本人が学校に来たので
話をきくと
とにかく就職ができたのが本当にうれしかったので
一生懸命働こうと思った、と、言っていました。

その後、またゴルフ場の方がお見えになったときに
残念ながら退職してしまいました、というお話がありました。
なにかやらかしましたか、と、聞くと、そうではなく
肌の色が白い子だったので、外で強い日差しを受け続けて
肌が荒れてしまい、キャディを続けることができなくなってしまったのです、ということでした。
お客様の評判がいいし、職場が明るくなるので
事務でもいいから(彼女が事務ができるとは私は思えなかったのですが)
どうしても残ってほしい、と懇願したそうですが、かなわず退職してしまったというお話でした。
そのあとしばらくして結婚し、子どももできて、今は唯一の特技だった(笑)書道を近所の小学生に教えています。

彼女がどうして心が使えるようになったか、といえば
浜北西高校が好きで、就職できたゴルフ場が好きで
感謝の気持ちをもっていたからだと思います。
今いるところを愛し、今自分がそこにいることの幸せを感じていたからこそ
こういう行動になって表れたのではないかと思います。

湖南高校に通っていることをうれしく思い
湖南バンドに属していることを幸せに感じ
湖南バンドで音楽を演奏できる喜びを実感していれば
日々の練習への意識も曲への思いもかわってくるはずだ、と
生徒たちに話をしたところ
そのあとの合奏はすばらしい演奏となり
曲の途中でなんども涙がこみあげそうになりました。

気持ちが入れば、こういう演奏ができるのです。
日々どの瞬間も、思いを忘れず
高い意識をもって練習に臨んでほしいと思います。








naiyaseifu at 23:03コメント(0) | 日記  

2019年03月28日

生方先生レッスン 取り組みに変化を

今日湖南高校は、午前中は明日の離任式の合奏
午後はトレーナーの生方先生のレッスンでした。

生方先生のレッスンのときは、いつもより練習の終了が遅くなりますので
10時に集合しました。
すぐに、副顧問の高橋先生の依頼で
終業式の日に集めた掃除道具を教室に戻す仕事を仰せつかりました。
係が指示をして、全員で一斉に行い、20分ほどで終了しました。
高橋先生からはおほめの言葉をいただきましたが
普段から教室や廊下を使わせていただいていますので
ほんの少しの恩返しです。
あとで聞いたところでは
教室の掃除道具入れにきれいに並べた上で
過不足を伝えにきた生徒がいる一方で
掃除道具入れの外側に置いただけの生徒がいた、ということで
なかなか生徒の取り組みにも差があったようです。
こういうところが徹底するといいですね。
私は生方先生を浜松駅までお迎えに行っていて
立ち会えませんでしたが
今度こういう機会があれば、しっかり見守りたいと思います。

レッスンはまず
夏の課題曲から3曲、中日吹の課題曲から2曲を選んで
聴いていただき、御意見をうかがうというところから始めました。
もちろん私と生徒で決めてしまってもいいのですが
やはり、コンクールで演奏する曲ですし
夏の課題曲については埼玉県の研究会での演奏を聴かれたり
トレーナーの方同士の意見交換などもされていますので
ぜひとも参考にしたい、ということです。

私が考える曲と一致したのですが
視点はやはり、プロならではのものでした。
明日生徒に話したいと思います。

そのあとはいつものとおり基礎合奏のチェックとメンテナンスですが
各メニューについて、いつものとおりの注意をされてしまいました。
11月・2月のときと同じです。
次回はよくなった、と言われるようにしたいと思います。

特に音程やハーモニーを合わせる意識について
厳しい指摘と個々のチェックをしていただきました。
これも、湖南高校に来てから5年経つものの
なかなか改善しない点です。

レッスンが終わったあと、浜松駅までお送りしながら
そのお話をしました。
いつもコンクールでそこがネックになって
演奏のレベルが上がらないですね、と。
逆に今年はそこが改善していけば、結果が変わるのではないか
ポイントは絞られている、と、言っていただきました。
普段の取り組みはある程度できているということだと思います。

ただ、生方先生のレッスンのときは
生徒の緊張感が違い、演奏のレベルも取り組みの姿勢も違います。
普段の練習で今日と変わらない意識をもってできれば
どんどん演奏のクオリティも上がっていくと思います。
そこも、大切なポイントです。

その練習の緊張感をどのようにしてつくっていくか、
これがこれからの生徒と顧問である私の課題です。

思えば、浜北西高校のときは今よりも厳しくしていて
緊張感が出ていたようです。
もちろん楽しむ時はとことん楽しんでいました。
そのめりはりがあるからこそ、おとといのように
生徒たちがいつまでも忘れがたい思い出として大切にしているのだと思います。
ただ、湖南生に同じような指導はできません。
また、生徒の様子を見ながら
生徒たちと話をしながら、より良い方法を考えていきたいと思います。



naiyaseifu at 21:02コメント(0) | 日記  

2019年03月27日

不器用だが根気強く

今日湖南高校は、午前中は定期演奏会の係の仕事と個人・パート練習。
午後は基礎合奏と合奏。
合奏は、夏の課題曲3曲を合わせました。

先日パート練習の質を上げるように話をしたことを受けて
各パートとも工夫してパート練習を行っていました。

私は午後の合奏から参加しました。
練習の成果を確認するためと
これからの練習についての意識を上げるために
ひとりひとり演奏する形をとりました。
不器用で正直演奏そのものは決して上手ではありませんでしたが
なんとかいい演奏にしたい、という気持ちを感じました。
今のレベルを考えれば決して楽観はできませんが
それでも日々演奏をよくしようという意欲は
指導していてとても手ごたえを感じるものでした。
上手い生徒がさらさらとできてしまうよりも
このように取り組んだほうが、必ずいい演奏になります。
時間はかかりますが、生徒とともに根気強く音楽と向き合っていきたいと思います。

午前中、係仕事とパート練習の合間に
2年生(新3年生)の面接を行いました。
進路指導と、引退時期の検討です。
進路指導をするのは、部活動の引退と進路をリンクすることで
不安と後悔がないようにするためです。
進路への不安のために、引退を急いで
後で続けても進路に影響がなかったり、むしろ続けたほうがよかったりして後悔すること
逆に進路の不安をかかえたまま中途半端に部活動に取り組むこと
不安による後悔を防ぐのが目的です。

さらに、担任の先生の指導の差し支えにならない程度に
私の方から進路のアドバイスをすること。
湖南生の特徴として、あまりに高い進路目標を立てて
不安とプレッシャーでつぶれていく生徒
あるいは進路希望が低すぎて、実力に見合っていない生徒が多いです。
あまりよくない言葉で表現すれば、「幼い」印象を受けます。
要するに自分自身が見えていない生徒が多いです。
最終的に決めるのは生徒自身ですが
生徒自身に意識を向かせ、進路についての考え方を明確にすることが必要になってきます。

もう一つは、今の部活動についての悩みや問題を聞き出して解決につなぐこと。
この時期になると、ゴールがみえてくるので
3年生はすっきりした気持ちで部活動に取り組んでいますが
そうであっても、なお落ち着いた気持ちで最後の学年に臨んでほしいという考えからです。
今日は後輩をさらに伸ばすにはどうしたらいいか悩んでいるという相談がありました。
さすが、最上学年です。

明日は生方先生のレッスン。
貴重な時間です。
今日準備室で、あるパートが、1月のレッスンのときに個人指導をしていただいたのを
パートでまとめてコピーしたものを見つけました。
もちろん、私が指示したものでなく、自分たちで考えたものです。
今年は次第にこういうことができるようになっています。
明日のレッスンもぜひ有益なものにしてほしいと思います。




naiyaseifu at 22:41コメント(0) | 日記  
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