2018年08月

2018年08月31日

不安を信頼に

今日湖南高校は、2学期の始業式でした。
吹奏楽部は、いつもどおり、校歌を演奏しました。

昨日の合奏では、やはり3年生が1学期末に比べて
20人近く抜けた影響が大きく
なかなか曲としてまとまっていませんでしたが
今日の朝の合奏では、少し修正したものの、とても積極的に表現していて
式のあとの演奏では、とても力強く一体感のある演奏でした。
クオリティとしてはまだまだでしたが
これから伸びていくことを十分イメージできるいい演奏でした。

部活動では、最初にパートミーティングを行いました。
湖南生はとてもいい子たちなのですが
お互いに遠慮して本音を言い合わず
ストレスをためていることが多く、なんとなくぎくしゃくしていまうことがあります。
もちろん湖南生に限ったことではありませんが…
今日は普段パートでお互いに不満に思っていることや
こうしてほしい、ということを遠慮なく言い合うようにしました。
様子を見て回ると、しっかり話をしていていて
終わったあとのパート練習では、いつもよりもずっと積極的な雰囲気で
取り組んでいました。
全体練習が終わったあとも、いつもよりもずっと大勢の生徒が
残って練習をしていきました。

大人もそうかもしれませんが
なかなかお互いに気まずくて、思ったことが言えず
人間関係がこじれていくことがあります。
私の教え子で離婚してしまった女の子がいるのですが
今どき珍しく、御主人の実家に入ったものの
姑さんがいろいろ気を遣ってメロンを買ってきたり
うなぎを買ってきてくれるのですが
その子はメロンもうなぎも好きではなくてあまり食べなかったら
姑さんのほうでいい印象をもたれなかったようで
なんとなく気まずくなっていって、ついに離婚してしまった、ということを
電話でしてきたことがありました。

もし勇気を出して、メロンやうなぎは好きではない、ということを
うまく伝えていたら、こじれなかったかもしれません。
お互いに気を遣っていて
どちらも悪くはないのに、うまくいかなくなってしまう。
人間関係は難しいものです。

そういうことを未然に防ぐために
今日のミーティングのようなものが必要になってきます。

菅野仁さんが「友だち幻想」の中で
「ムラ」の伝統的な共同性は、生命維持の相互性だったが
今は不安の相互性だ、ということをおっしゃっています。
多様な価値観の中で、お互い自分の価値観を立てることができず
「群れる」ことでその不安から逃れようとしている、ということを言っていました。
そのために、「群れ」に同調しないものを攻撃するいうことがある、と。
そうであるとすれば
その不安を信頼に置き換えることができれば
その集団や組織は必ずいい方向に伸びていくと思います。
湖南高校は今、それを目指しています。


naiyaseifu at 20:58コメント(0) | 日記  

2018年08月29日

相手を理解し自分を理解してもらう努力

今日湖南高校は午前中練習
午後からは勉強会でした。
2日休みのあと、ほぼ全員が9:00に揃いましたが
3人ほど、登校した時点で軽い熱中症と思われる症状が出て
すぐ冷房の効く部屋に移動させ
回復を待って、帰宅させました。

おそらくは、自宅などの冷房の効いたところで
2日間過ごしたことと思います。
登校時の暑さがこたえたようです。

そのあと、副校長先生の許可を得て
教室にエアコンを入れていただきましたが
合奏は4階の視聴覚室。
こちらにはエアコンはありません。
音楽室も、ありません。
水分をしっかりとりながら
基礎合奏と合奏合わせて2時間行いました。
こちらは、大丈夫でした。

午後の勉強会では、エアコンがしっかり効いた
教室を使って3時間半みっちり行いました。

合奏は、第4顧問の後藤先生にお願いしました。
曲は「シークレット・ベース」です。
和音の進行に注目させながら
音楽の流れを丁寧に説明して
まとめていました、
とてもいい指導でした。

第1顧問にも困っているバンドが多い中
4人中3人の顧問が指揮をできる、ということは
湖南高校の生徒にとってはとても幸せなことだと思います。

最初の音出しをみてまわりました。
どの生徒も真面目に取り組んでいますが
練習のしかたが間違っていたり
メトロノームを使わずに練習していたり
練習メニューがしっかり決まっていなかったり。
そのつど注意していきました。

また1年生のトランペットの生徒を一人ひとり見ました。
初心者が3人と経験者が1人です。
初心者3人はどうしても直すところがたくさんありましたが
ひとつひとつ注意していくと、
確実によくなっていきました。
経験者の生徒も、直すべきところがありましたので
それを注意したところ、そちらもすぐによくなりました。
もちろん定着するにはまだまだ時間がかかります。
光ヶ丘高校の日野先生に教えていただいたのは
「個人指導は回数」ということでした。
何度も何度も声をかけていきたいと思います。

基礎合奏を金管と木管に分けたのですが
私がトランペットの1年生を指導している間に
それぞれ学生指揮のもとで
いつものメニューに取り組みました。

あとで部長に訊いたところ
部長は金管なのですが
金管楽器の状態があまりよくないことにあらためて気づいたといっていました。
木管に頼って演奏していたことをいまさらながら知った、と。
私にとってはいまさら?、思うようなことでしたが
やはり生徒はなかなか気づかないものです。
やはりこれからは感じたことを遠慮なく伝えたほうがいいようですし
自分たちでも気づける環境をしっかりつくっていきたいと思います。

浜松交響楽団の練習に
夜参加しました。
曲は、私の大好きな「シェエラザード」。
私はシンバルを担当します。
オーケストラは、まださらいはじめということもあって
テンポもアゴーギクも右にいったり左にいったり。
その中で、私はできることとして、
ひとつひとつの音色をさぐっておくことを選びました。
ただ、テンポがあまりゆらぐので、
崩れないよう、最大公約数的にはめていきました。
ところが練習が終わったところで、
木管のプレーヤーから「テンポが遅れる」の指摘。
いつもはだまってやりすごすのですが
今日はがまんができず
「空気を読んだんだよ」と話すと
「打楽器がテンポを正確に刻んでくれなければ困る」の一点張り。
打楽器に合わせる意識がない中で
打楽器にテンポをつくれ、とは、あまりに酷すぎます。

西部大会・県大会を聴いてくれた人から言われたのは
とにかく仲の悪そうな演奏だった、ということでした。
浜響もそうですし、湖南高校もそうですが
お互いに理解を得てお互いに信頼に努めることが
演奏の一体感をつくりだす最も大切なことです。

ただ毎日顔を突き合わせている高校生と違い
大人同士が週一度の練習で
お互いを理解しようと努めるのはとても大変なことです。
今日のようなことがあると、
五十肩を抱え、多忙な中で浜響を続けることの意味をつい考えてしまいます。
高校生は大人になったとき
私と同じ思いをしなくていいように
部活動を通じてしっかりと相手を理解し自分を理解してもらう方法を
しっかりと身につけてほしいと思います。





naiyaseifu at 23:02コメント(0) | 日記  

一日一日を大切にするほかに道はない

今日湖南高校はお休みです。
宿題をしていてくれれば、と、思いますが…
明日から部活動再開です。

私は朝8時に学校に着いて
テストの印刷・部活動でかかった費用の支払い
教材研究
吹奏楽部の3年生の進路指導
3月の入試期間のホール予約など
たくさんの業務をこなしました。

で、結局7月20日から始まった夏休みは
8月14日を除いて全て出勤しました。
土日も含めて、休みは1日でした。
毎年のことですが、苛酷な夏休みです。

コンクールを6月にしたら、という提案をしたことがありますが
やはり、長年固定してきたスケジュールを変えるのはなかなか難しいですね。
6月にするのは、本校にとっては、メリットがたくさんあります。
まず、7月末から8月の暑い時期に
三者面談や課外授業で教室が使えない中
わざわざホールや練習室を、お金を出して借りる必要がなくなります。
また、進路があるから、と、3年生が5月の定期演奏会で引退してしまうのですが
6月であれば、かなりの生徒が残ることができます。
今年は、29人が6月の中日吹奏楽コンクールの県大会に出場しました。
野球応援とコンクールの練習がかぶる、ということもなくなります。

もちろん他の学校では、6月は厳しい、というところもあるでしょう。
人数の少ない学校では(本校もある意味同じですが)、
1年生が戦力になるまで数か月かかりますので、
8月なら間に合う、というところがあるでしょう。
あるいは、長い時間じっくり練習するからコンクールは夏休みがいい、という意見もあるでしょう。
時代は変わっていきます。
また、吹奏楽連盟で議論を重ねていくといいと思います。
運動部のインターハイの日程なども参考になるのではないでしょうか。

中学校の顧問の先生お二人と夜会食をしました。
東海大会の話に始まって
中学校の事情や卒業生の動向など
様々な話題について、活発な意見を交わしましたが
まあ、これからまたがんばろうではないか、という話で終わりました。
そう、そのとおりです。

先ほども申し上げたように、明日から部活動が再開します。
どのレベルのバンドにしても
一年間を見据えつつ、一日一日、一回一回の練習を大切にしていくしか
進む道はないと思います。







naiyaseifu at 00:05コメント(0) | 日記  

2018年08月27日

コンクール雑感

今日湖南高校はお休みです。
私は、3年生の指導と、夏の練習の残務処理
また、課題テストの作成などで朝から一日学校にいました。
土・日・月と部員たちと会っていません。
すれ違いです。

元県吹奏楽連盟の役員だったかたと
東海大会について、メールで意見をやりとりしました。
どこがよかったとか、審査についてとか。
とても信頼している方なので、興味深い意見の交換ができました。

その中で、特に印象的だったのが
選曲です。
今回の東海大会では、オーケストラ曲のアレンジが減り
吹奏楽のために書かれた、オリジナル曲が増えました。
ここ数年、その傾向は強まっています。
コンクールとして聴き映えする曲がより多く取り上げられることが
多くなっています。
結果に反映して、よりいっそうその傾向は強まっていきますが
例えば、白子高校が演奏した「トゥーランドット」。
桐生先生と生徒さんの高い技術と音楽性に裏付けられた渾身の演奏で、思わず感動して泣きましたが
やはりオリジナル作品に比べると、インパクトに欠ける印象を受けました。
結果は、銀賞でした。

バンドの個性はそれぞれたくさんあっていいと思いますし
この2日間それぞれの個性を強く感じることがとても多かったのですが
選曲にもその個性が発揮されるといいと思いました。
司会の方が
東海大会で演奏される曲はほぼ決まっていて
特にアナウンスで困ることはない、と、おっしゃっていたのが印象的でした。

湖南高校は、オペラ、特にプッチーニを4年連続で演奏してきました。
私にとっては、浜北西高校時代から数えると、もうのべ10曲近くになりますが
そろそろ湖南生との相性も考えながら選曲していく必要があると思います。
秋から冬にかけて、いろいろな曲を音出ししながら
考えていきたいと思います。


naiyaseifu at 20:15コメント(0) | 日記  

2018年08月26日

東海吹奏楽コンクール高校A編成の結果 厳しい競争にさらされる

今日湖南高校は、午前中合奏、午後は勉強会でした。
私は不在でしたが、しっかりやってくれたと思います。

私は昨日に引き続き、東海吹奏楽コンクールの静岡県代表役員として
審査員関係と集計の仕事
また、静岡県関係のトラブルシューティングを行いました。
また、今日も高校Aの全ての団体の演奏を聴きました。

結果から先にお知らせすると
浜松聖星さんが3位東海代表になりました!
おめでとうございます!
浜松商業さんと浜名さんが金賞
浜松市立さんが銀賞でした。
昨日の中学校Aと同じく、他の県とは明らかに演奏のクオリティが違い
結果はとても妥当なものだと思いました。
これも昨日に続き、すべて浜松市内の学校です。

東海大会そのものも、私が5年前に浜北西高校で出演していたころよりも
さらにレベルが上がっていて、
その中での浜松勢の大活躍でした。
西部支部の理事長としてはとてもうれしいことで
今日聴いている間は純粋に各校を応援していましたし
(審査員席から大きな拍手をしていました。
浜松市立の徳増先生にはバレていたようです…)
集計の段階でいずれもいい結果が出ると
心からうれしく思いました。

はっと気がついたのは、帰りの新幹線で
審査表を見直してみたときです。
来年以降、西部地区代表をめぐる争いが激しさを増すことを思うと
湖南高校の顧問としては、あらためてその厳しさに思いがいきました。
がんばらなければなりません。

A編成だけではありません。
今日富士ロゼシアターで行われた東海吹奏楽コンクール中・高B編成では
西部から出場した
浜松佐鳴台中学校さんが1位で文部科学大臣賞
磐田豊田南中学校さん・浜松江南中学校さんが金賞
浜松日体中・高校さんがやはり1位で文部科学大臣賞
浜松修学舎さんが2位金賞でした。
また静岡農業さんが3位金賞で
静岡県から出場した団体はすべて金賞という結果になりました。
うち西部地区は5団体。
圧勝です。

この激しい競争の中で、さらにレベルアップが図られていると実感します。
湖南高校も、今回の厳しい結果を受け止めて
来年に向けて厳しい練習をしていかなければなりません。

そういえば、昨日今日と会場にはたくさんの静岡の指導者の方がみえていました。
小学校・中学校のベテランの先生。
退職された先生。
東部の高校の外部講師の方。
浜松市の教育委員会に出向されている方。
ここで挙げきれないほどの人数です。
それが、私がいる審査員席の近くの2階席に席をとって
じっと演奏を聴いておられます。
その熱心な姿勢に心打たれるとともに
私もこうして聴く機会をいただいたので
それを生かすように指導していかなければと思いました。
さらにこれからどんどんいろいろな場に出ていって
勉強をしなければと思いました。
こうして学校を出ると、たくさんの刺激をいただきます。
感謝です。




naiyaseifu at 21:26コメント(0) | 日記  
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