2016年09月
2016年09月30日
心の火をいつもともして
今日湖南高校は基礎合奏と合奏。
合奏は、隣の湖南荘で行われる
湖南荘フェスタで演奏する、「誰か故郷を想わざる」と
うなぎ祭りで演奏するミュージカル「アニー」より
「TOMORRO⒲」を練習しました。
どちらも、楽譜はそんなに難しいものではありませんが
雑なところが多く、
また、表現が全然できていないところがたくさんあって
いちいち曲を止めて細かく指示をしました。
こういう比較的簡単な曲で
まずは今のバンドやパート、あるいは個々の課題をクリアしておきたいです。
合奏中の雰囲気は決して悪いわけではありませんが
少し、テンションが低い感じがします。
ウォーミングアップで体と楽器はあたたまるのですが
心もあたためてほしいです。
テンションを普段よりも少し上げて
いつでも熱くなれるようにしてほしいと思います。
心の火を練習ではいつもともし続けてほしいですね。
2016年09月29日
ブレーキを踏む
今日湖南高校は個人・パート練習。
私は3年生の進路指導をしたあと、
ホルンのパート練習に向かい、奏法チェックをしました。
前回よりもみんなかなり伸びでいます。
特に1年生の女子生徒は
私の言ったことを一所懸命練習で実践していて
確実に音色も音量もよくなっていました。
ブレーキを踏んでしまう生徒が多く
いろいろ注意してもなかなかうまくならないことがあるのですが
この生徒はまっすぐ努力しています。
そのあと、打楽器のパート練習を見に行きました。
昨日村柗先生が合奏をしていた
「メリー・ウィドウ」です。
最初の部分を聴いてすぐに思ったのが
とにかくリズムが不正確である、ということ。
メトロノームが鳴っているのに、合わせる精度が低いです。
また、ひとつひとつの音符の表情や音色に対する意識が希薄で
「メリー・ウィドウ」の冒頭のあの沸き立つような雰囲気が出ていません。
打楽器は、まずはその雰囲気が大切です。
表情が暗く、元気がない時点で、いい演奏は望めません。
演奏と同時に、その注意をしました。
なんだか、お互いにけん制し合っているようで、思い切った表現ができません。
ブレーキを踏んでしまっています。
しばらく、打楽器のパート練習をみていませんでした。
私は打楽器奏者ですので、打楽器トレーナーのかたと
教えかたが違ってしまうのを懸念しているのと
管楽器のほうが今の時点では指導しなければならないことが多いからです。
しかし、今日パート練習をみてみて
やはりかなり打楽器にも手を入れないといけないと思いました。
さきほどのホルンの生徒と、打楽器の生徒は
同じ部活動にいながら、全くの正反対の雰囲気をもっています。
これどのパートも前向きな姿勢にかえてかなければなりません。
湖南高校の生徒はやはりまだまだ
手をかけないと、レベルを保つことができません。
バンドが安定期に入っていません。
なるべく時間をつくって
練習を見られる限り、みていきたいと思います。
2016年09月28日
湖南高校吹奏楽部独自の部活動運営
今日湖南高校は基礎合奏と合奏。
合奏は村柗先生による
喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクションの初合わせでした。
やや緊張気味の村柗先生でしたが
生徒たちが元気よく返事をし、演奏で応えていました。
とてもいい雰囲気でした。
それとともに、「メリー・ウィドウ」の初合奏を
このような雰囲気で、このようなレベルでできていることに感動しました。
浜北西でこの時期に練習していましたので
懐かしくもありますが
それ以上に、私が転勤して2年半。ここまで成長したのか、と
うれしくもありました。
湖南高校には運動部が16、文化部が13あります。
それぞれがそれぞれのやり方で大会やコンテスト
あるいは発表会をめざして活動しています。
運動部は運動部のロジックで
吹奏楽部は吹奏楽部のロジックで部活動を運営しています。
運動部の在り方から考えれば
私の部活動運営は、ややゆるくいい加減なものに見えるかもしれません。
生徒と笑顔で接し、生徒の自主性を重んじて活動する。
顧問の強権で顧問の統率のもと生徒が緊張感にみちて活動するのではなく
時間をかけて、生徒が自分たちでしっかり理解したうえで
部活動の在り方を考え、よりよい方向へもっていく。
反省会やパートリーダー会議、各係の話し合いなどを通じて
徐々に徐々に部活動をよくしていく。
ひっぱる、というよりは生徒たちの目指す方向をそのつどそのつど修正していく
放牧に近いかもしれません。
それは、明らかにトップダウン方式が一般的な
運動部のありかたとは相いれない部分です。
また、文化部ですので、運動部のように
レギュラーとその他、という図式がありません。
コンクールやコンテストでは、やむをえずオーディションをして
人数を絞りますが(それでもコンクールは50人ないし55人
アンサンブルコンテストも校内予選には全員が出場します。)
基本的には、全員がレギュラーです。
つまり、生徒の居場所をつくる、というのが大切な役割です。
いろいろな生徒がいますが、その生徒たちがみんな
生き生きと自分の個性を生かしながら活動できるのが
吹奏楽部の魅力です。
少々手のかかる生徒がいて、部活動指導の甘さを言われますが
部活動から追い出さず、時間をかけて成長をうながしているのです。
それがなかなか理解されないところがありますが
粘り強く、指導していくうえで、自然にわかってもらえるようにしていきたいと思います。
もちろん、問題があれば、その場でしっかり対応していきたいと考えています。
さて、演奏についてです。
「メリー・ウィドウ」の演奏そのものではなく
基本的なこと
音程の合わなさについて、大変危機感を感じました。
いくら初合奏とはいえ、楽譜はそれほど難しくなく
調も普段演奏している曲の調です。
合わせられないのか、合わせる気がないのか
その両方なのか…
明日からの練習で、そのあたりをしっかり追求していかなければなりません。
フルートやクラリネットの講師の先生からも
厳しい指摘を受けています。
早い段階で直さなければなりません。
2016年09月27日
まだまだチャレンジャー
今日湖南高校は個人・パート練習。
授業が7時間目まであり、2時間のみです。
課外授業などで教室があまり空いておらず
少しバタバタしましたが、生徒たちは工夫して練習していました。
終わりの会の反省を聞くと
限られた練習場所の中でできることいろいろとやっていたのが伝わってきました。
これがこのところ成長を感じるところです。
以前であれば、場所がない、で、
練習のレベルも下げてのんびりしてしまったところですが
今は違います。
こういうときにうまくなります。
ホルンの奏法チェックを行いました。
B♭の音階を2オクターブ演奏させた上で
手短に注意をしました。
その間に、呼吸の練習のしかたを伝授しておきました。
終わったあと、それをさっそく実践していました。
クラリネットとトランペットはそれぞれの講師の先生がお見えになって
熱心にご指導をいただきました。
クラリネットは主にアンサンブルの選曲を。
4曲実際にさらったところで、先生に聞いていただき
これがいいのでは、と推薦をいただいて
生徒が決定しました。
生徒の中ではいろいろ考えがあるでしょうが
まずは校内予選の通過、西部代表・県代表を目指してほしいと思います。
トランペットは全体の部活動が終わってから
見に行きました。
レッスンが始まってからもう1時間半が経過していたのですが
まだ、基礎の基礎をしていました。
そのレッスンで3つの提案がトレーナーの先生から私にありました。
いずれも、私の指導とは違うものでした。
その都度、いろいろ私の考えを述べていたのですが
最終的には、先生の方法に賛成をしました。
あとで考えて、どうしてすぐOKを出さなかったのか、と思いました。
一つは、私がだんだん年をとって判断力が落ちている、ということ。
それから、自分が守りに入っている、ということ。
私は基本的にはトレーナーの先生や生徒の提案には
OKを出していました。
乏しい私の経験からくる判断よりも
信頼を置かせていただいている専門家のご判断のほうが
正確だ、と思ったからです。
浜北西高校ではずっと。
その姿勢は今でもあまり変わっていないつもりでしたが
最近は、いろいろとレッスンの内容と違うことを申し上げていました。
以前であればお任せにしていたはずです。
浜北西高校でも
現開成中学校顧問の加藤幸太郎先生がおいでになったときも
やり方を一変させましたし
先生の求めに応じて、私自身の指導方法も180度変えました。
また、生方先生にレッスンをお願いしたときも
それまで小さい音量で合わせる練習をしていて
それで前年の県大会で金賞までいったのですが
「サウンドをマッチョにしていいですか?」の一言で
それまでの音作りをすっかり変えました。
結果はどちらも、いいほうにいきました。
加藤先生の指導のもと、雰囲気が強豪校のそれに変わって
県大会で金賞をとるまでになりましたし
さらに生方先生のご指導を取り入れて
2ヶ月で東海大会出場を果たしました。
湖南高校にきてからも
自分自身が大きくバンドのありかたを変えてきたと思います。
また私もミュージカルに挑戦するなど
大きく自分を変えてきました。
守りに入らず、周囲のかたの意見をよく聞くこと。
それをこれからも心がけたいと思います。
やはり、守りに入っていると思います。
今年のコンクールは、あと1つで東海大会でした。
次点だったことで、
今までチャレンジャーとしての意識のもとに
さまざまなやり方を試しながら来ましたが
結果が出たことで、おもいきった挑戦ができなくなっています。
マイナーチェンジばかりです。
しかし、生徒のレベルを考えると
まだまだ、チャレンジャーです。
変わることを恐れずにしっかりと向きあい
どんどん挑戦していきたいと思います。
2016年09月26日
ブレンド感と個々の楽器のサウンド感の両立
今日湖南高校は個人・パート練習。
本当は合奏の日ですが
サキソフォンパートがレッスンだったので
個人・パート練習にしました。
委員会やら3年生の指導やらで
練習に顔を出せたのが午後5時前。
トロンボーンとユーフォニュアムの奏法チェックを行いました。
前に奏法チェックをしたときよりも確実にうまくなってはいますが
それでも息が足りなかったり、発音が爆発していたり
直すところがたくさんです。
そして、何より求めたのが、トロンボーンらしい音。
ユーフォニュアムらしい音。
吹奏楽はサウンドのブレンドを重視しますが
それでも、曲を演奏するときには
それぞれの楽器のサウンドがしっかりと出て
曲に色彩感を出す必要があります。
そうでなければ、異なる楽器の組み合わせで
演奏する理由がありません。
ブレンド感と、個々の楽器のサウンド感。
今年は、どちらも求めています。
そうでなければ、バンドの進歩はありません。
個人・パート練習のあとの反省会は
本当に大勢、ほとんどの生徒が発言します。
とてもいい反省をしてくれるのですが
それがなかなか実践に結びつかないのが課題です。
有言実行あるのみです。