2016年02月

2016年02月29日

明日は卒業式

今日湖南高校はテスト最終日。
2時間テストをしたあと、体育館で卒業生の
同窓会入会式と後援会表彰式でした。
表彰式では
アンサンブルコンテストと個人重奏コンテストの県大会で金賞を獲得した
5名の吹奏楽部の生徒が壇上に上って功労賞の賞状と盾をいただきました。
後輩たちにもいい刺激になったことと思います。

午後は体育館で明日の卒業式の練習をしました。
久々の部活動で、体育館が寒いのもあり
最初はなかなかテンションが上がりませんでしたが
先輩たちの名前を出して、
気持ちをつくって練習しよう、といったら
少しずつ元気が出てきました。
テスト期間中に準備をしましたので
練習不足は否めませんが、
思いはこめられるはずです。
明日の卒業式の演奏に期待したいと思います。

今年の卒業生は、私が来て1年半つきあった生徒たちです。
田澤先生から私にバトンタッチする中で
全く違う指導に戸惑い、混乱し
でもしっかり前を向いて頑張ってくれました。
とても我慢強く、しかも頑張り屋の生徒たちでした。
また、転勤してしばらくは
部員たちと打ち解けて笑顔で話せるのはずっと先だと思っていましたが
もう昨年の夏のコンクールが終わって秋に入ってからは
普通に和やかに話ができるようになりました。
それが今の1・2年生に受け継がれています。
この生徒たちなしに、今の湖南高校吹奏楽部と私はありません。
心から感謝したいです。

3年生を送る会は来月12日に予定されていますので
なるべくたくさんの生徒と話をしたいと思っています。

保護者の方にも本当にお世話になりました。
父母会の組織をしっかりとまとめていただきました。
今の父母会の皆さんの団結力は
やはり今の3年生の保護者の方のお力です。
明日はそういう感謝の気持ちを込めて
1・2年生の生徒たちとしっかり演奏したいと覆います。

今日浜北西高校もおそらく卒業式予行と
吹奏楽部の3年生を送る会だったと思います。
昨年は、卒業式が土日の並びの関係でずれて
卒業式とともに顔を出せたのですが
今年はかないませんでした。

大変残念ですが
3年生を送る会と卒業式に参加できないことがわかっていたので
ひとりひとりに、手紙を
昨年の定期演奏会のときに渡しておきました。

湖南の生徒は明日と12日に話ができますし
卒業後学校に訪ねてきてくれれば
いつでも会うことができますが
浜北西の生徒たちはなかなかそういうわけにはいきません。
短い文ですが、思いを込めて書きました。
読み返してくれれば、と思います。

たった1年間しか、顧問としてつきあえませんでしたが
その1年間も
そのあとの2年間も
しっかり心はつながっていました。
その絆は忘れません。




naiyaseifu at 21:10コメント(0) | 日記  

2016年02月28日

修正力と理解力は経験値の積み重ねから

昨日今日と浜松交響楽団の強化練習に参加しました。
来週がもう定期演奏会。
今回は40周年。80回の記念コンサートです。
ゲストに石川さゆりさんをお招きして
「天城越え」ほか、代表曲を披露していただきます。
もちろんオーケストラ本来のクラシックのレパートリーも演奏します。
ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」序曲
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」
ワーグナーの歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲です。
あと、新旧の浜松市歌も演奏します。

私は今回は多忙です。
新旧浜松市歌のティンパニを(いつもはシンバルなのですが)
「展覧会の絵」ではシンバルを(この曲のシンバルは難易度が高いです)
「マイスタージンガー」ではティンパニを
そして何より、石川さゆりさんの曲のティンパニに演奏するのですが
アレンジはおそらくポップス畑の方のようで
とにかく音替えが多くて大変な思いをしています。
とても石川さんの歌を聴いている余裕はなさそうです。

それでも、プレーヤーはとても楽しいです。
指揮者は自分の音楽を演奏させる、という意味では
やりがいのある役割と言えますが
いかんせん、自分で音を出しません。
自分の奏でた音がオーケストラにのって
音楽をつくりだす充実感は、何にも代えがたい楽しさです。

以前は、浜響の練習に参加するたびに
「うまいなあ、こういうふうに演奏できたらいいな。」と思っていましたが
だんだん浜北西高校の吹奏楽部が成長していくにしたがって
たとえば音程・リズム・ハーモニー・フレーズ・音のの伸びなど
練習の初期段階では演奏の基本技術がオーケストラを上回ることがあります。
今の湖南高校も、同様です。

しかし、大きな違いがあります。
一つ目は修正能力です。
練習のたびに演奏の精度が大きく上がっていきます。
指揮者に特に指示されなくても
演奏するごとに自分の演奏と周囲の演奏を比較し
指揮の合わせ方なども含めてどんどん演奏を変えていきます。
特に今回のような、2日間という短時間に繰り返し演奏することで
すごい速度で曲が仕上がっていきます。
もう一つは理解力です。
指揮者の指示は、オーケストラの場合
たぶんに抽象的です。
よっぽどうまくいかなければ具体的な指示をしますが
一般的にはそれはプレーヤーにゆだねます。
それを実際の自分の演奏に転換していく能力が高いのです。
今日も、指揮者の松岡先生が
オーケストラの演奏の精度が上がってきたところで
音楽表現について、細かくかつ抽象的な指摘をしておられました。

もちろん、それは経験値と思考力のなせるわざです。
いい音楽はまず経験値がものをいいます。

こういう経験をオーケストラでしているので
生徒達にも、その修正力や理解力を求めます。
しかし、それは間違いや難しいことだとは思いません。
それは冒頭にお話ししたように
本来のプレーヤーの楽しみであるからです。
それを追究していくことで
音楽を演奏する本質的な充実感を味わうことができます。

今日は欠席した団員の代奏も含めて
すべての曲の練習に加わりました。
疲れ切りましたが
それでも、自分の演奏がどんどんレベルアップしているのを実感するとともに
打楽器の特権である
直接オーケストラの演奏のクオリティを増す、というところに
大きな充実感を得ることができました。
また、1日練習に参加したことで
いかに一日練習がハードであるかも認識しました。
(といって質を落とす気はありませんが)
明日からの湖南高校の練習に反映させていきたいと思います。





naiyaseifu at 20:27コメント(0) | 日記  

2016年02月27日

人生一番のごちそうは、達成感

今日湖南高校はお休みです。
学校を朝8時半過ぎに開けました。
父母会の役員の皆さんが、先週に引き続き
定期演奏会の第2部ミュージカルの衣装をつくってくださいました。
ありがたいですね。
衣装係の生徒も2年生が3名来て、しっかり手伝っていました。

それとは別に
2年生が3名、また学校で勉強したいということで9時過ぎに登校してきました。
午後3時までならいいよ、と言って、教室に行かせました。
午後3時を過ぎて校舎から出ていきましたが
さらに2名増えて、5名になっていました。
とにかくテンションが上がって、今日勉強した範囲を楽しそうに口ずさんで帰りました。
勉強が、楽しそうです。

日々の部活動が充実してくると
勉強にもしっかり臨めるようになる、という現象があります。
練習がきちんと考えられた充実したものになると
勉強も同じように段取りをしっかり考え、前向きに取り組めるようになっていきます。
さらに掃除もしっかりやるようになります。
なぜでしょうか?

それは、達成感です。
部活動がしっかりしてくると
人生で一番のごちそうが達成感であることに気がつきます。
大学合格ではありません。
進路実現は結果です。
日々の練習で達成感を味わうようになると
勉強でも、達成感を求めて積極的になります。
明るく楽しく取り組めるのです。
さらに掃除まで、いきいきとやります。
掃除にまで、達成感を求めるのです。
そうして、毎日が充実していきます。

ですから、3年生には夏のコンクールまで挑戦したらどう?と勧めています。
コンクールの練習は、今の練習よりもさらに質の高い
濃密な時間を過ごすことになります。
その高いレベルの達成感がそのまま受験勉強に向かい
勉強をやること自体に達成感を求めて
楽しみを見出すことができるようになります。
私もそうでしたし、浜北西のたくさんの生徒たちも
そうやって次々と希望の進路を勝ちとっていきました。
さらに進路先でも、優秀な成績を収めています。

さて、先ほどの5人ですが
そういうわけで、今日の勉強に大きな達成感を得て
ハイテンションで帰っていったのだと思います。
部活動を2年かけて変えてきたことで
生徒たちに、人生でも減らない徳みたいなものが身についてきたようです。
よかったです。
さらに多くの生徒が同じように、勉強にも掃除にも
充実した取り組みができるようになることを願います。





naiyaseifu at 22:39コメント(0) | 日記  

2016年02月26日

久々の合奏 レヴェルの向上と課題

今日湖南高校はテスト3日目。
終わって大掃除をしたあと
卒業式の準備で体育館の椅子並べをしました。
いよいよです。
午後から、その卒業式の練習をしました。
まずはテスト週間であまり楽器の音出しができていないのと
卒業式に演奏するのにまだ一度も練習したことのない曲が3曲ありましたので
2時間ほど個人・パート練習をとり
30分の基礎合奏をへて
2時間ほど合奏を行いました。

チューニングから練習に加わりました。
きれいに倍音が鳴っていますが
音程が全然あっていません。
とくにホルン・トロンボーンなどの音程が厳しいです。
B♭一音合わせるだけでも大変です。
 
最初に新曲を練習しました。
退場のときに演奏する曲ですが、わけあって今日が初合奏。
ミュージックエイトの楽譜ですので
今の湖南高校であれば
ほぼノンストップで曲は通ります。
ミスが多かったのでもう2回通し練習をしてから
細かいところの練習に入りました。

まずは音程。木管のメロディのユニゾンがすごい音程になっています。
またフォルテのスタッカートがなかなか表現できません。
1人ひとり吹かせたり、ハーモニーディレクターで音程をとったり
最初の4小節で30分もかかってしまいました。
以下たった3分弱の曲ですが1時間半ほどかけて
修正していきました。

卒業式まであと練習が1回。
時間は足りないのですが
といって合奏のレベルを下げるのはよくないので
流さずに注意をし続けました。

しかし、指導すれば、どんどんよくなっていきます。
明らかに演奏力が上がっています。
だからこそ、一音一音に高い意識を持って演奏してほしいのです。

それにしても、クリスタルハピネスコンサートを思えば
バンドの力はだいぶ上がっています。
音程が合わないのも、今まであまり音が出なかった生徒が
楽器を鳴らせるようになったからだと考えられます。

去年の卒業式の演奏を思い出していますが
もう、同じバンドとは思えないレベルになりました。
しかし、私の中では、もっと高いレベルの演奏が鳴っています。
それに少しでも近づけるよう
生徒のひとりひとりと向き合うようにしたいと思います。



naiyaseifu at 22:09コメント(0) | 日記  

2016年02月25日

学校行事と部活動との兼ね合い

今日湖南高校はテスト2日目。
1時間目だけテスト監督に行きました。
1年生のクラスです。
職員室から行くと、教室棟の一番端のほうに近いため
他の教室の前の廊下をずっと通っていく形になります。
いろんな生徒から声をかけられますが、
特に吹奏楽部の生徒たちの表情がひときわ輝いています。
毎日会ってはいますが、
それでも久々感があってか、満面の笑みです。
こういうのがうれしいですね。
そう、君たちの部活の顧問だよ。

顧問の先生が通ると緊張してきりっとした挨拶をする部活を思えば
ゆるいのかもしれません。
しかし、表裏がなくて自然な表情が私にとってはとても大切なように思います。
変に私によそゆきの顔をみせる必要は全くありません。

テストが終わったあと、1時間練習をするつもりだったのですが
来月に控えたイギリスへの2週間におよぶ海外研修の結団式が
音楽室のすぐ近くであり、
音を出せないので断念して、早く帰るように促しました。
がっかりした生徒が多かったように思います。
楽器を練習することで、気分転換になるのでしょうね。

湖南高校は進学校ですので、とにかく模試や課外授業の数が多いです。
それから英語科がある関係で
イギリスから1週間のホームステイに来たり
オーストラリアへ3週間の語学研修に行ったり
その準備が続いたり。
今日のように練習ができなくなることもよくあります。

私は実は年間の練習時間をほぼ算出していて
それに基づいて生徒の成長を見ながら予定を立てています。
行事のないところでの1時間ぐらい、と思うかもしれませんが
年間通じて考えると、その1時間は貴重です。
なかなか理解してもらえないのですが。

しかし、なるべく学校のそういう行事に対しては
なるべくこちらが譲るようにしています。
吹奏楽は音の出る部活。
教室も使わせていただいています。
ただでさえ迷惑をかけやすい部活です。
他の行事に差支えが出ないように配慮するのが当然です。

私の、長いタームに従って練習を計画していることが
少しずつ生徒には理解されてきました。
時間を無駄にしないよう工夫をするようになりました。
まだどうしても経験の少なさから時間をうまく使えないところはありますが
努力することが大切です。
これは人生のいろいろなところで活きてきます。

私自身はテスト監督以外はたくさんの仕事に追われました。
昨日から「To Do リスト」というのを
朝学校に行ったときに作っています。
(今さら、と思う方もいらっしゃるかもしれません。)
驚くべき数の仕事が残っていました。
しかも、仕事をしているそばから増えていきます。
私がいかに普段仕事をためているか、がよくわかりました。
今日一日かかっても終わりません。

先日スプリングバンドフェスティバルの打ち合わせを
まず浜北文化センターで行い、
そのあと街中のガストで
出演者の先生との打ち合わせをしましたが
その間が1時間半ほど空いたので
途中にある少し大きめの本屋に行きました。
ひととおり回って、レジに並んだ時点で
もう5冊本を抱えていました。
本になると、我を忘れます。

私の趣味は子供のころから
読書と音楽鑑賞。
それが大人になって国語の教師と吹奏楽部の顧問、という
趣味がそのまま職業になっています。
とても幸福な人生だと思います。

さて、書架を回って最後に手にしたのが
松岡修造さんの「本気になればすべてが変わる」でした。
松岡さんといえば
あの熱血指導と熱血スポーツ解説で有名。
「毎日修造!」という日めくりカレンダーがバカ売れしています。
私はその手の自己啓発本はけっこう好きなのですが
さすがに「修造」はないだろうと思いつつ
手にしてみると、これがなかなか深くも的確なアドバイスに満ちています。
「毎日修造!」が売れるわけです。
読んでいるうちに、その理由がわかりました。
ジム・レイヤーというアメリカのメンタルトレーナーに
10代のころ指導を受けていたのです。
ジム・レイヤーといえば
『メンタル・タフネス』という
メンタルトレーニングについての本が
全世界で大ヒットし、日本でもベストセラーになりました。
私も20代のころ、川根高校の同僚に薦められて買ってよみました。
メンタルトレーニングの大ブームを引き起こした人です。
彼はそのジム・レイヤーに直接指導を受け、実際にプロテニスプレーヤーとして
それを実践していった
まさにメンタルトレーニングの申し子と言ってもいい人物なのです。
世界最高の理論と、それを何十年にもわたって実践してきた経験が
彼の言動をとても深いものにしているわけです。
コミカルな印象を受ける彼ですが
それは深い知性と経験に裏打ちされていたのですね。
中途半端で大げさな自己啓発本よりも
はるかに説得力をもっています。
さっそく彼の提案(70項目あります)の
いくつかを実践してみようと思います。

そうそう、その一つが
自分の取扱説明書をつくってみる、ということでした。
自己分析の勧めです。
私が取り組んでみて気がついたのは
その日その日の仕事のすすめかたがおおざっぱであるということ。
部活の進め方は、細かく計画的に進めているつもりですが
ことそのほかの仕事に関していえば、まったくのおおざっぱで
さきほどお話ししたように
大量に仕事をためこむことになってしまっています。
自分の性格を反省しました。
より細かく仕事の段取りをするように心がけていきたいと思います。





naiyaseifu at 22:16コメント(0) | 日記  
ギャラリー
  • 入学式 明るい響きが体育館を満たす
  • 入学式 明るい響きが体育館を満たす
  • 入学式 明るい響きが体育館を満たす
  • 花博開会式 午後練習 夜フィル浜
  • 花博開会式 午後練習 夜フィル浜
  • 花博開会式 午後練習 夜フィル浜
  • 花博開会式 午後練習 夜フィル浜
  • 花博開会式 午後練習 夜フィル浜
  • 部活動見学始まる