2022年09月24日

晴耕雨読

今日湖南高校は、急遽お休みになりました。
台風の影響で、JRが運転見合わせとなり、通学に利用している生徒が多いため決めました。
昨日の夜の時点では、今日は午後から、という予定にしていましたが、今朝になって運航再開が未定という情報を得て決めました。
もともと3日前ぐらいから、「24日は台風の影響で休みになるかもしれないからしっかり練習しておこう」と”予告”しておいたので、生徒たちもそう戸惑いはなかったと思います。
ただ、天気は快晴でしたが。
でも、生徒にとってはいい気分転換になったのではないでしょうか。
自然現象には勝てません。「晴耕雨読」です。

昨日は逆に私の決断がよくなく、練習の終了時間前後に豪雨にみまわれ、JRが止まってしまって保護者の方にお迎えに来ていただくことになってしまいました。
学校にいた生徒が帰ったあと、舞阪駅に行ってみると、足止めをされた生徒が3人残っていました。
上り方面の電車があったので乗ろうとしたところ、なぜか駅員の方に止められ、そのまま帰れなくなったとのことでした。
私が送っていく提案をしたのですが、こちらも保護者の方がお迎えに来てくださるということでしたので、お任せして学校に戻り、戸締まりをひととおり確認したあと、1時間ほどして自宅に戻りました。

実は天気予報で、午後3時ぐらいから雨が激しくなるといっていたので、JRが止まるかもしれないと考え、午前中で生徒を帰すかどうか迷ったのですが、結局午後も練習を行いました。
判断ミスです。
生徒と保護者の方に申し訳なく思いました。

明日は、「ラテンのリズムを感じよう」クリニック。
先週の西区吹奏楽フェスティバルでも演奏した「マンボ・メドレー」を演奏します。
難しいので、テンポを落として演奏してきたのですが、
さすがにクリニックはインテンポで、と思い、昨日の合奏でも楽譜通りのテンポで練習しました。
残念ながら最後までいかず、今日もできなかったので、明日の1時間ほどの合奏で出来る限りのことをしてから臨みたいと思います。

更新した後で、思い出しました。
昨日、ふたり、お客さんがみえました。
ひとりは、湖南高校28期生の吹奏楽部OBの方。
私が赴任する前です。
今、私の所属するオーケストラのプレーヤーです。
少し前にOBであることを私にカミングアウトされてから(笑)
近いうちに部活動に顔を出したいとおっしゃっていて、実現しました。
ホルンパートの練習に合流していただいたところ、さっそく演奏上のアドバイスを。
私が様子を見に行ったときには、ベルに入れる右手の形について生徒にアドバイスしていただきました。
午前中からみえましたが、そのまま午後の部活動終わりまで、基礎合奏・合奏と午後からのパート練習、それからアンサンブルの中間発表まで、フルコースでした。
とにかく、生徒の演奏をなんとかしたい、という熱い思いを感じました。
さすがOBです。

ただ、湖南高校の生徒は、アドバイスしたことがなかなかすぐに入っていきません。
例えば、今すすめている教則本練習も、毎日一緒にいる私でさえ定着させるのに1年ほどかかりました。
思えば、自分が高校生2年生のとき、OBの方がみえて、打楽器に変わったばかりの自分にマシンガンのようにアドバイスをしてくれましたが、すぐには入りませんでした。
今思うと、とても申し訳なかったと思うのですが、そのときの方が、初心者でも学校の楽器で楽しめてコンテストでも演奏できる打楽器アンサンブルの曲を書いておられた金田真一さんでした。
15年ほど前に若くしてお亡くなりになり、お礼を申し上げることもできませんでした。

自分だったら、自ら母校に教えに行くだろうか、と考えてみました。
答えは、NOです。
自分の演奏技術や音楽性にそんなに自信をもっているわけではありませんし、まして教える義務がないところに行ってアドバイスをしたい、とは全く思いません。
じゃあ、なぜ今湖南高校で吹奏楽部の顧問をしているか、といえば、顧問をやりなさい、と、命じられたからです。
私のせいで、バンドの演奏が下手になり、部員が悲しい思いをすることになっては、顧問として申し訳ないからです。
何か消極的に聞こえるかもしれませんが、でもその方が、生徒を自分のために振り回したり独りよがりな指導をしたりすることなく、純粋に生徒のためにがんばれるのではないかと思います。

もうひとりは、浜北西高校の卒業生。
吹奏楽部のOGではなく、3年生のときに担任をしてクラスの女子生徒です。
ここでは詳細は述べませんが、とにかく吹奏楽部も含めて私が浜北西高校で教えた生徒の中のトップ3に入る生徒。
勉強がトップだった、というわけではありません(笑)
とにかく印象的な生徒でした。
湖南高校の1年生の吹奏楽部員で、今私のクラスにいる生徒が、彼女の書道教室の教え子。20年以上経って、自分の教え子をまた私が担任していると知って、訪ねてきてくれました。
4人の子どもの母親で、3人高校生を育ててみて、自分の高校時代を反省し、合わせて私の厳しかった指導に感謝してくれました。

教師は卒業するとなかなかもう生徒と会うことがなくなります。
自分がした指導が、大人になってどのように役に立っているだろうか、と思いつつ、確かめることはできません。
しかし、先日来てくれた浜北西高校の野球部の生徒とともに、こうして訪ねてきて感謝してくれることは本当にうれしいです。
一所懸命に生徒たちと向き合ったことが報われたという気持ちです。

naiyaseifu at 19:15コメント(0) |  

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