2024年03月08日

部活動再開 ささいなところに「楽」が出る

湖南高校は、入試休みを終えて今日から部活動再開。
個人・パート練習です。
ホルンとクラリネットはレッスンでした。
私は成績処理でほとんど顔を出せませんでしたが、少しだけ教室へ見に行くと、みんな元気に練習していました。
こういう姿を見ると、顧問としてはとてもほっとします。
休み明けの雰囲気はとても気になります。

パートで合わせているときに、どうしても近い距離で重なるようにしているので、離れて教室いっぱいに広がるように言いました。
近ければいろいろ楽ができます。
話も小さい声ですみます。
なによりも、近いので相手の音が聴こえてきますし、自分の音も相手に聴こえています。
これはいいようで、実はよくありません。
相手の音を聴きに行くべきですし、自分の音を相手に聴いてもらうようにしなければなりません。
そのためには、なるべく距離をとる必要があります。
話もそうです。
小さな声ではテンションも上がりません。
また、気持ちを伝える意志も必要ありません。
ささいなことですが、こうしたところに「楽」が出てしまいます。

雰囲気もそうです。
明るく楽しい雰囲気は、とても大切です。
でも、ここぞというときは緊張感のある雰囲気が必要です。
この切り替えができるバンドが、いいバンドです。
コナンバンドは、明るく楽しいのですが、この緊張感がなかなか出せないのが課題です。
誰だって、ピリピリするのは好きではありません。
が、なにごとかを成し遂げるのは、この「ピリピリ」です。
これから定期演奏会に向けての追い込みに入っていきますが、この「ピリピリ」が場面場面で出てくると、演奏のレベルがぐっと上がるはずです。

今日湖南高校は、学年末テストの答案返却日2日目。
私は午前中4時間で7つのテストを返却しました。
学年末テストの4日間の日程の3日目と4日目にテストが入っており、
4日目が終わるとそのまま卒業式の練習、そして卒業式。
そのあと入試業務に突入してしまったので、持ち帰って家で採点。
国語は他の教科に比べて採点に非常に時間がかかります。
だいたい、1クラスに3~4時間ぐらい。
8クラスありましたので、24時間。
睡眠時間を削るしかありません。
それをなんとかつけ終わって今日を迎えました。
採点ミスを訂正し、(やはりたくさんありました)
パソコンに点数を入力し、ワークシートや小テストなどの点数とともに集計。
ざっと評価を出すところまでいきました。
終わって、午後7時半でした。
校務が忙しいのは仕方がないことですが、その分本来の教師の仕事である生徒とのコミュニケーションが奪われてしまうのは本末転倒ではないかと思います。
新教育課程で、教員の業務は膨大になりました。
それがどうかすると教員を生徒から引き離す結果になっている面があります。

naiyaseifu at 19:18コメント(0)│ 

2024年03月04日

答案返却と入試準備

今日湖南高校は、学年末テスト答案返却。
午前3時間授業を6つに分け、一気にテストが返ってきます。

私は、テストが3日目と4日目だったので、配慮していただいて、1クラスのみの返却でした。
そのあと帰りの会をおこなって、さらにそのあと大掃除と入試準備。
ホームルームの生徒たちと教室を一気に入試仕様にします。
足りない机を運んできて入れ、教室のあちこちにある文字という文字を紙で隠します。
私が教員になったころはもっとおおらかだったのですが、ひとたび走り出すと、とことんこだわるようになります。
30分ほどかけてなんとか作業を終えました。
明日から3連休だからか、生徒たちはテキパキと積極的にやってくれました。

吹奏楽部の方は、音楽室を吹奏楽裁量枠の実技試験仕様にしました。
私が教室のセッティングにかかりきりなので、こちらは生徒だけでおこないました。
終わりごろに顔を出してみると、こちらもみんな元気に動き回っています。
予定よりもだいぶ早く終わって解散しました。

ホームルームの生徒も、吹奏楽部の生徒も、手を抜いたり、ぼうっとしているものもなく、活発に動いてどんどん準備していきました。
今年の生徒たちは本当にこうした作業をいやがるどころかみんなでわいわい進めていきます。
今の湖南高校のとてもいい雰囲気が表れています。

受験生のみなさん、ぜひ明日・あさってはやりきって、悔いなくがんばってほしいと思います。
湖南高校は、皆さんががんばるに値するとてもいい高校です。

明日から入試業務と在校生の成績処理で多忙を極めますので、7日までブログをお休みします。
また8日からよろしくお願いします。

naiyaseifu at 19:54コメント(0)│ 

2024年03月03日

半日練習 

今日湖南高校は、午前練習。
後藤先生の合奏指導でした。
私がオーケストラので強化練習で不在なので、学校の解錠と戸締まりをお願いしました。
いつもは9時スタートですが、午前練習は帰りが昼を大きく過ぎて昼食が遅くなってしまうので早めてほしいという父母会の提案があって、さっそく8時半スタートにしてみました。
後藤先生から生徒に聞いた結果を知らせていただきましたが、概ね好評ということでこれから特に何もなければこのようにしていきたいと思います。浜北西高校時代も、9時スタートだったのをやはり8時半に変えました。、湖南でも戸締まり思いつつ、基本的には1日練習が多かったので、なかなかタイミングが難しかったのですか、昨秋から午前練習を入れるようになったので、このような提案をいただきました。
「渡りに舟」ということですね。

後藤先生からは練習の進め方と合奏の様子も報告していただきました。
私のやり方をベースにしつつ、練習箇所と直してほしいところをあらかじめ知らせてさらわせるなど、とても効果的な指示をされていました。
若い先生のこうした視点が素晴らしいです。
私も大いに取り入れていきたいと思います。

オーケストラの強化練習は、浜名区のみおつくし文化センターホールでおこないました。
本番の指揮者、ソリスト(ヴァイオリン)の方、チェレスタやハープのエキストラの方も参加して、ほぼ本番のメンバーですすめられました。
先週の水曜日の練習は合奏の精度が低く、このままで間に合うのか、と、心配になりましたが、今日ほ見違えるようなクオリティの方高い演奏に変わっていました。
さすが、大人のオーケストラです。
週1回2時間半の合奏が中心なのでなかなか仕上がりが進まないのですが、本番が近くなってくると、自分でどんどん演奏の問題点を解決していきます。
技術的には生徒のほうが上だと思う点もあるのですが、こうした自己による問題解決能力は生徒たちにはまだまだ。身につけさせたいですね。
私も指揮者には何も指摘されていませんが、丁寧にさらっていきました。

さて明日は学年末テスト返却です。
なんとか採点を終えて早く部活動に顔を出したいと思います。



naiyaseifu at 16:45コメント(0)│ 

2024年03月02日

強い向上心をもって基礎練習に取り組む

今日湖南高校は、一日練習。
昨日卒業式のあと午後も練習したので、連続して長時間練習となりました。
明日は半日。そのあと、4日から7日まで練習ができないので、少しでも先に進んでおこう、ということで予定しました。

プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」の練習をしました。
いくつか候補として手に入れた楽譜の中から、
「マドリガル」と「ティボルトの死」をまずほぼ確定しました。
コンクールの候補曲のひとつとしているので、
7~8分の時間の中でどのような音のドラマをつくっていくかということを考えていった結果です。
午前中はその個人・パート練習。
午後は基礎合奏のあと合奏を1時間半。
そのあともう一度中日吹奏楽コンクール課題曲候補のひとつ「アメリカン・ウェイ」マーチを個人・パートでさらい、再び合奏をしました。
まとめて個人・パート、まとめて合奏でもいいのですが、そうすると個人・パートの時間の使い方がうまくいかないので、あえて移動の時間を含めてこのようにしました。
生徒の方も、曲が変わることで、意識がリセットしていいと思ったようです。

プロコフィエフのほうは、まず「マドリガル」。
十八番のプッチーニは19世紀の音楽がベースになっていて、調性の快さが感動の源になっていますが、これは20世紀のロマンス。もっと複雑で割り切れない感情の表現が、かえって16世紀のルネッサンスに生まれたシェイクスピアの古典戯曲を、みごとに現代人の心理描写の作品に生まれ変わらせています。
そのカギとなるのが、目まぐるしく変わる調性・和声の変化。
さらに臨時記号が加わって、現代に生きるロメオとジュリエットの揺れる心を見事に表現しています。
生徒たちはまずその調性の変化に戸惑っていましたが、何回か通すうちにミスが減っていき、その調性の妙味が表現できるようになっていきました。
今年のメンバーの大きな特徴です。
表現を求めていくと、必ず応えます。

「ティボルトの死」は、とても情熱的な曲。ロメオとティボルトの真剣な乱闘の場でありながら、どこかコミカルな雰囲気を漂わせた前半と、ティボルトがロメオに刺されて死んだあとに訪れた慟哭が描かれています。
残念ながらこの曲を表現するには、基礎力が足りません。
音も小さく、音圧も弱く、プロコフィエフ渾身の壮絶な音のドラマが見えてきませんでした。

そこで、汚くなってもいいから大きな音で演奏するように伝えました。生徒たちはとても穏やかな性格なのですが、それが逆にこういう情熱的な演奏については災いして、硬くて響かない音になってしまいます。
基礎力の不足です。

せっかくの表現に対するずばぬけた理解力があるのに、基礎力が不足していて実際の表現につながらず、かえってこういう劇的な音楽になると硬い音で息切れのような演奏をしてしまいます。

しかし、表現を変えていくことは、こちらが何度も求めれば時間をかけて身につけていくことができますが、基礎力は本当にメンタルが強くないとつきません。
筋力をつけないといけないからです。
筋トレは、趣味になっている人を除けば、とてもきつい練習です。
それは楽器も同じ。
楽器に必要な筋力を身につけるには、自らの壁を超えていくとても強い向上心が必要です。

でも、あれほどの表現への理解があるのですから、このままでは宝の持ち腐れになってしまいます。
あえて厳しくそれを求めました。
演奏だけではありません。
自分の意見をいうときの声の大きさや、相手に訴えかけていく積極さなども、演奏に直結していきます。
顔の表情も同様です。
いつも言うことですが、普段は穏やかで優しい湖南生はそのままで、ひとたび練習場の入り口をくぐったときから、別の人格になって、強い気持ちをもって練習に臨んでほしいです。

定期演奏会まで、あと2ヶ月ですが、今月は合わせて1週間分入試のお休みがあります。さらに選抜吹奏楽大会の役員なども仰せつかっています。
4月に入ると練習の半分は1年生の勧誘活動になります。
今この時に厳しく自分と向き合って練習に取り組んでほしいと思います。




naiyaseifu at 21:22コメント(0)│ 

2024年03月01日

卒業式 コナンバンドでよかった

今日湖南高校は、卒業式。
コロナが5類に分類されてから初めて。
ぼぼすべてがコロナ前の形でおこなわれました。
具体的には、2年生全員と1年生の代議員(学級委員)が在校生として式に参加しました。
卒業式

吹奏楽部は、3年生が入場してからまず、オペラ「ボエーム」から「私の名はミミ」「愛らしき乙女よ」を演奏しました。
そのあと、式の進行に従って、君が代、校歌。
退場の時に、「証」を合唱、そして「正解」をバンド演奏で3年生を送り出しました。

うれしいことがありました。
「ボエーム」の演奏が終わったとき、3年生と来賓が退場して、吹奏楽部が退場するときに、3年生の保護者の方から拍手が。
湖南高校に来てから、卒業式で演奏に拍手をいただいたのは初めてのことでした。

式が終わったあとも、先生方や在校生たち、3年生の保護者の方から、たくさんの言葉をいただきました。
特にうれしかったのが、吹奏楽部の卒業生の保護者の方。
「ボエーム」の演奏を聴いたときからとても感動していた、とのこと。
3年間ともに生徒を支えてきたいただいた思いがあったことと思います。

他にも、「校歌に感動した」という本校出身の先生。
それから、「退場のとき、歌が聴こえてきたとたんに鳥肌が立った」という2年生の男子。
なかなか校内で演奏を聴いていただく機会がないだけに、こうした評価はとても励みになります。

昨日の体育館での練習は、テスト明けでなかなかうまくいかないところもありましたが、疲労と私自身の体調不良もあり、早めに終わって、生徒一人ひとりの準備にゆだねました。
昨日とは見違えるような演奏をしてくれて、とてもよかったと思います。

職員室にいると、卒業生が2人、お礼のあいさつに来てくれました。
真面目で熱心、バンドの中心のみならず、教室でも模範生としてがんばってくれた生徒です。
こちらこそありがとう、と、伝えました。
さらに、職員室を出たところで、2人の保護者の方がいらっしゃって、
「コナンバンドに入れてもらって本当によかったです!」とおっしゃっていただきました。
顧問としては、もちろん、湖南高校に来て、コナンバンドで3年間がんばってよかった、と思ってもらえるようにバンドを運営しているのですが、あらためてそういっていただくと思いが報われた感じがして、とてもありがたかったです。
いい生徒といい保護者の方に恵まれたと思います。
昨日から、たくさんの吹奏楽部の卒業生が私のところに来て挨拶していってくれました。
昨日来たのは、初心者で入ってきた2人の男子生徒。
一人は2年から入部してきました。
どちらもコンクールメンバーになかなか選ばれず、昨年の中日コンクール県大会で初めてメンバーに入り、本大会出場に貢献して引退しました。
この2人も、コナンバンドに入ってよかった、と、言ってくれました。
初心者の生徒たちは経験者に比べて苦労が多いので、大変な思いをしたと思うだけに、嬉しさひとしおです。

午後は、「ボエーム」のまだ合奏していない曲を、個人パート練習を経て合わせました。
朝早くの集合で卒業式の演奏を午前中におこなって疲れはあったと思いますが、
逆にそういうときだからこそがんばるように、少し厳しめにレッスンをしました。
3年生のような充実感いっぱいで卒業式を迎えるためには、「今」をがんばること。
そう思ってのことです。
1年後2年後に、今年の3年生と同じ気持ちで卒業式を迎えられるように、これからの日々の練習に全力で取り組んでほしいと思います。

naiyaseifu at 23:40コメント(0)│ 
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